【詩】壁の向こうに吹く風

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声が届かぬ壁がある
言葉が歪み、資格の鎧が冷たい夜を包む

けれど
曇天の奥で震える声は
風に乗り
誰かの朝を
そっと晴らす

孤独に慣れた背中
差し伸べる手
言葉にしなかった傷跡に
ひとすじの光が触れる

社会の枠組みを越えて
祈りは
眠らぬまま燃え続ける

違いを恐れず
同じ時代を進む者たちが
それぞれの場所で
鍵となり
門をひらいていく

変わりゆくこの世界で
誇りも孤独も
やさしさも
すべては誰かの進化となり
静かに
心の奥で革命をはじめる

それはもう
誰のものでもない
あなただけの
風のかたち

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