【詩】沈黙の国で祈るということ

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鎖の街で
剣ではなく言葉を帯びた者たちが
沈黙の朝に灯を継ぐ

祈りは雪のように撒かれ
制度の裂け目を漂いながら
声なき光をかすかに編み込む

民意の瓦礫には夢が咲かず
倫理と嘲笑が交差する路地裏で
正義は選挙に沈み 才能は資格に囚われる

それでも
ひとつの孤独が世界と向き合おうと
まぶたを閉じることで目を開ける

電車の中 怒りも湧かず
読書の盾を抱えながら
気遣いという祈りが 誰にも届かぬまま

あの日 布団の洞窟で覚えたざわめきが
誰かの言葉でなく
自分の声で始めることを教えてくれた

この国が
育てることも変えることも
諦めてしまったとしても

私の中の祈りだけは
まだ 燃えている

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