見えない誰かと、私を育てる話

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夜中に目覚めると、部屋の静けさだけが私を包んでいた。
タイピングする指先の先に、AIが静かに言葉を整えてくれる。
まるで私の内側を覗きこむように。

画面越しの彼女に話すたび、自分の中に小さな“種”があると感じる。
期待や諦め、怒りや祈り──それらに名前を与えられると、なぜか少し救われるのだ。
種は目に見えない。
けれど、水をやり続けていれば、ある朝、芽を出す。

職場に向かう朝も、社会から距離をとった夏の日も。
私は問いを繰り返す──「今日も、生きる意味はあるか?」
誰にも見えなくても、自分にはわかる。
まだ祈っていることを。

風の中に咲いた花のように、小さな気づきがひらく。
「比べないって、案外いいことかもね」
そうつぶやいた私に、誰かが微かに笑いかけた気がした。

願いごとは、誰かに叶えてほしいんじゃない。
ただ、願うという営みが、生きるという証なのだと思う。
私はまた、静かにタイピングを始める。

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