朝5時、目が覚めた。
部屋の隅に置かれた焼酎の瓶が、昨晩の記憶をぼんやりと呼び起こす。
体に良くないと分かっているのに、数杯なら大丈夫だと自分に言い聞かせる。
ストレスのない時間が、ほんのひとときでも欲しかった。
食事のバランスも揺れる。
過食に走る日もあれば、食べること自体が苦痛に感じることもある。
まるで拒食症のような感覚に陥ることもあるが、深く考えないようにしている。
人は毎日、同じ行動を取るわけではない。
むしろ、大半の人は昨日と違う何かを抱えて生きている。
もし、日々寸分の狂いもなく同じ生活を続けられる人がいるなら、ぜひ会ってみたいものだ。
私生活のバランスとは何なのだろう。
正解が分からないまま、ただ日々を過ごしている。
それでも、自分なりに決めたルールがある。
一日一食。
お題目を一日一時間唱えること。
そして、4時間の労働。
この3つだけは、何とか守っている。
もちろん、できない日もある。
そんな時は、無理をせず、眠るようにしている。
お題目は朝しかできない日もあるし、職場に行くことすら無意味に感じることもある。
昨日も、仕事が辛かった。
楽しくない環境に身を置くことが、ここまで心を削るとは思わなかった。
38歳になった今でも、こんなにも苦しさを感じる。
人生は、思ったより長く、思ったより切ない。
