働くって
もっと心と体に やさしいものであっていい
生きることと 切り離せないからこそ
最低限を保障されたら
夢や対話が ようやく始まる気がする
静かな部屋で 未来をひとつ拾いなおす
白か黒かで断ち切ると
見えない声が また一つ消える
価値観の違いに 名をつける必要はない
灰色のなかに
その人の事情があり
小さな理由が そっと光っている
自立を急ぐ足音は
誰かの孤独を踏み越えてしまうから
学びは 育てるよりも深いものなのだろう
立派さを測るモノサシは
いつも誰かを 苦しめていなかったか
もっと柔らかな基準で 生きていい
この社会に足りないのは
「正しさ」より 「余白」かもしれない
働き方にも 育て方にも 選び方にも
そしてきっと
わたしたち自身の
生き方にも
