教える前に
学ぶことを忘れた街が
制度の名前だけを叫んでいる
誰かが決めた効率の下で
疑いを持つことも
間違いにされていく
白と黒の間には
色があると知っていたのに
境界線ばかりが太くなる
連帯責任の重さに
言葉が潰れてゆく午後
押しつけられた「善意」が
呼吸を奪っていく
多様性を掲げた横断幕の裏で
感情がどこかに置き忘れられる
声を上げることも
共に沈黙することも
どちらも怖かった
それでも
思考を止めずに
歴史の中の小さな失敗を
一つずつ拾いあげるように
私は問い続けたい
制度の中で
誰が笑い
誰が泣いているのかを
