3行日記3行日記|孤独という名の進化の祈り 閉ざされた仕様のソロに慣れて壁を見上げる夜を超え祈りが差し込む先に互いの違いが光る鍵となり、誇りも孤独も優しさも誰かの弱さを照らすように作用し静かな革命として内なる変化が涌き始める。それは仏という言葉では収まらないほど静かに誰の心にも門を開く力として脈打ち始める。 2025.09.083行日記
3行日記3行日記|壁の声、風のように 交渉の届かぬ壁に息を吐きながら資格の鎧を脱ぎ捨てた影が、この社会の決めごとに沿わずとも心の声は風を伝って届くはず。いつか誰かと歩けるように声を上げて眠らぬ祈りを燃やしている。 2025.09.073行日記
3行日記3行日記|誰かの朝が晴れるように 曇天の奥で叫ぶ声を南無の波に乗せ静かに整えたら言葉を捻じ曲げる影も消えた気がして、傘の下からそっと手を差し伸べた日々の傷跡に陽だまりを添えて生き直す支度を始めた。ひとりきりで抱えた嘆きもいつか誰かの祈りに変わると信じて今日も声を空へ送った。 2025.09.063行日記
3行日記3行日記|刃の上を歩く声 言葉は刃にも祈りにもなりうると気づいた日々に心を削られながら歩き、転職先に希望を託しつつ自分の強みを確かめて風のように進んでゆく。だが民の賛同なきカリスマは声高に叫ぶほど組織の終焉を早めるだけだ。 2025.09.063行日記
3行日記3行日記|仮面の下のサバイバー ゾンビの影に怯えず走る朝は言葉が紡いだ自分の仮面を脱ぐ予感がして、創作という名の野望は絶望さえも編み込みながら友と笑う未来を縫い、明日が今日より活発である権利を持つ僕らのゲームは続いていくのだ。 2025.09.043行日記
3行日記3行日記|わたしを取り戻す夜 ありのままが風に溶けていく夜道、自分を責めぬ足取りで走り出しながら、他者に優しいままでいた過去のわたしを、そっと追い越していく影がいる、孤独を繋ぐ灯に照らされるたび、見失っていたわたし自身に手を振れた気がした。 2025.09.043行日記
3行日記3行日記|消えぬ貨幣と祈りの年明け あけましての空に貨幣が渦を巻きながら誰かの欲望を映し平和という幻をなぞりつつ、走り出した身体の奥で問いかける戦なき世界は可能かと仮想の価値を握りしめながら、雇用の命綱も予算も祈りも震えてゆく年初の決意は煙る正月の陽射しの中に沈むだけ。 2025.09.043行日記