僕は今、社会に対して大きな限界を感じている。
それは「発達障害だから」だけではない。
かつて肉体労働の現場で病気を患い、発達障害の診断を受けた。
診断結果を聞いたあの日、胸の奥で「これで人生が終わるのか」という恐怖が渦巻いた。
しかし同時に、「この特性だからこそ見える景色があるかもしれない」という小さな希望も芽生えていた。
就労支援A型で見た現実
今、僕は就労支援A型で働いている。
国の統計によると、A型事業所の平均工賃は月額約7万円。
求人票には「安心して働ける環境」と書かれていたが、実態は人員不足、古い設備、そして経営者の利益優先。
常に僕が意見を伝えても聞いてるのか聞いてないのか分からないほど、フィードバックがない日々を過ごしています。
僕が痛感したのは、
「制度があっても運用が伴わなければ支援にはならない」という事実だ。
声を上げるための具体的な手段
現場を変えるためには、利用者が行動を起こす必要がある。
そのためにできることは、
記録を残す:日々の作業環境や給与明細を写真・メモで保存。
まず会社に相談:改善要求は文書で提出し、回答を保管する。
第三者に相談:地域の労働局、障害者就業・生活支援センター、または弁護士会の無料相談へ。
仲間を作る:SNSや当事者団体で情報を共有する。
声は一人では届きにくい。
けれど、同じ経験をした人と繋がれば、社会を動かす力に変わる。
僕が描く未来
僕が目指すのは、健常者と障がい者が同じチームで対等に働ける社会だ。
そこでは、障がい特性に応じた柔軟な役割分担があり、給与は生活できる水準を確保し、制度は現場の声で改善され続ける。
発達特性は時に壁になるが、同時に創造性や集中力という武器にもなる。
僕はこの特性を活かし、「制度の穴を埋める仕組み」を作る活動をライフワークにする。
もう逃げない。これが僕の覚悟だ。
※本記事は筆者の体験に基づく記録です。特定の団体・人物を誹謗する意図はありません。現状の共有と未来への提案としてお読みいただければ幸いです。
